この記事は約 8 分で読めます

AGAの治療には、内服薬や外用薬などの治療方法があります。この記事では、AGAの治療方法の種類や用いられる薬、AGA治療を始めるときの注意点や治療のポイントを紹介します。AGA治療を始めるときの参考にしてください。

AGAの治療方法

AGAは、男性型脱毛症と呼ばれている進行性の脱毛症です。その治療には、主に以下のような方法があります。

• 内服薬治療
• 外用薬治療
• 育毛メソセラピー
• 自毛植毛による治療

それぞれの詳しい内容を以下でご紹介します。

内服薬治療

内服薬治療はAGAの治療で広く行われている治療方法です。内服薬治療はいわゆる飲み薬による治療で、AGAの進行を止める薬（フィナステリド、デュタステリド）と発毛を促進する薬（ミノキシジル）が一般的に使われています。

・フィナステリド

AGAは、還元酵素である5αリダクターゼと、男性ホルモン中のテストステロンが結合して生成される「ジヒドロテストステロン」によって、ヘアサイクルが乱されることにより発症します。
フィナステリドは、この5αリダクターゼⅠ型の働きをブロックし、発毛を妨げるジヒドロテストステロンの生成を抑制する働きがあります。
フィナステリドは厚生労働省の認可済みの薬剤成分で、AGA治療で広く採用されている内服薬です。稀に副作用として肝機能の障害や頭皮のかゆみなどが生じる場合があります。

・デュタステリド

デュタステリドは、フィナステリドと同様にジヒドロテストステロンの排出を抑制する内服薬です。フィナステリドとの違いは、5αリダクターゼⅠ型の働きだけでなく5αリダクターゼⅡ型の働きも抑制することが期待できる点です。そのため、フィナステリドよりも効果が見込める内服薬となっています。
また、デュタステリドも厚生労働省の認可済みの薬剤成分です。副作用として、稀に肝機能の障害や勃起不全などが生じる場合があります。

・ミノキシジル

ミノキシジルは、血管拡張作用や髪の毛を作り出す毛母細胞を活性化させることから、発毛効果が期待できる内服薬です。もともとは高血圧用の薬として開発されましたが、多毛や発毛の症状が見られたことから、AGA治療薬として使用されるようになりました。
なお、国内ではミノキシジル内服薬は未承認の薬です。ただし、医師の診断のもとにミノキシジル内服薬を処方することは問題ないとされており、AGAの治療に使われています。
ミノキシジルでは、稀にかぶれや動悸、胸痛などの副作用がみられます。

外用薬治療

外用薬治療では、塗り薬を患部に塗って治療を行います。AGAの外用薬治療に用いられるのはミノキシジルです。ミノキシジルには飲み薬だけでなく、塗り薬もあります。

・ミノキシジル（塗り薬）

ミノキシジル外用薬は、頭皮の血流改善を促し、発毛と毛の成長を促進するものです。ミノキシジル内服薬と比べると、ミノキシジル外用薬の発毛効果は比較的ゆるやかとされています。
ミノキシジル外用薬は国の認可を受けている薬です。初期脱毛が見られることが特徴で、副作用としては皮膚トラブルなどがあります。

育毛メソセラピー

育毛メソセラピーは、各クリニックにおいてAGAに対する有効性が期待されている成分を、頭皮に注射する治療方法です（※1）。

育毛メソセラピーは副作用が少ないとされていますが、注射を使用するために痛みが伴い、稀に施術後の腫れや赤み、アレルギー反応などの副作用が生じる場合があります。

（※1）AGAオンクリでは育毛メソセラピーによる治療は取り扱っていません。

自毛植毛による治療

自毛植毛は、AGAの影響を受けにくい自毛を、薄毛の気になる部分に植毛する治療方法です（※2）。植毛した自毛は移植した部分で生え変わり、施術後もそのまま生え続けることが期待できます。

自毛植毛では自身の毛髪を移植するので、拒絶反応が少ない点がメリットです。ただし、治療法によっては採取部分に傷跡が残ったり、費用が高額となったりする場合があります。

（※2）AGAオンクリでは自毛植毛による治療は取り扱っていません。

AGA治療の注意点

ここでは、AGA治療で事前に知っておきたい注意点を紹介します。AGA治療の疑問や不安解消に役立ててください。

副作用が出る可能性がある

フィナステリドなどの薬の治療では副作用が起こる場合があります。出現頻度は稀ですが、肝機能障害や倦怠感、かぶれや性欲減退、めまいなどが生じることがあります。

副作用の可能性があるため、AGA治療を行うときは、専門のクリニックで主治医と相談しながら進めると、より安心して治療を行えます。

初期脱毛が起こる場合がある

ミノキシジルを使用する場合、初期の段階で脱毛が起こる場合があります。これは初期脱毛と呼ばれるもので、新しい髪の毛が成長する際に古い髪の毛が抜け落ちることで起きる現象です。

初期脱毛は薬が効いている証拠です。初期脱毛をAGAによる抜け毛と勘違いして治療をやめてしまう方もいるため、上記の点を十分に理解しておきましょう。ただし、初期脱毛が長期間続く場合や抜け毛が多すぎる場合は、医師に相談するようにしてください。

短期間では効果を感じられない場合が多い

髪の毛の正常なヘアサイクルは2～6年間で、AGAではこのサイクルが1年ほどに短くなってしまいます。AGA治療はこのヘアサイクルを正常に戻す治療を行っているので、効果があらわれるまで比較的時間がかかります。短期間で効果が感じられなくても、継続して根気強く治療を続けることが大切です。

費用が高額になりやすい

AGA治療は保険適用外のため、費用が高額になりやすい側面があります。料金設定はクリニックにより異なるので、事前に確認しておきましょう。特に育毛メソセラピーや自毛植毛は費用が高額な傾向にあります。

通院が必要な場合がある

投薬治療や育毛メソセラピーの場合、定期的な通院が必要なケースがあります。基本的な通院ペースは1ヶ月に1度です。オンライン診療を行っているクリニックでは、通院せずに治療を続けられる場合もあります。

薬の個人輸入は推奨できない

AGA治療薬を個人で輸入する方もいますが、薬の個人輸入は推奨できません。輸入薬は品質が保証されず、場合によっては副作用が出やすくなる可能性があるためです。

また、日本のクリニックで購入すれば、何かあってもすぐに担当医に相談できますが、個人輸入の場合はすぐには相談できない点もデメリットです。

AGA治療で後悔しないためのポイント

AGA治療では、治療を進める上でいくつかのポイントがあります。後悔しないように、AGA治療のポイントを知っておきましょう。

薄毛が気になり始めたらすぐ治療を行う

AGA治療は、薄毛が気になり始めた早い段階から始めることがポイントです。症状の進行には個人差がありますが、治療しなければ症状は進行してしまいます。また、髪の毛のヘアサイクルの回数は決まっているので、ヘアサイクルの回数が残っているうちから治療を始めたほうが有効です。

複数の治療方法を同時に行う

治療方法の部分でご紹介したように、AGA治療には複数の方法があり、それぞれに特徴があります。薄毛予防のフィナステリドと発毛促進のミノキシジルを併用するなど、ご自身の状況に合わせて複数の治療を行うこともおすすめです。

根気強く治療を続ける

一般的に、AGA治療の効果が出るまでには、6ヶ月程度の期間がかかります。また、治療をやめると再びAGAが進行する場合があります。そのため、AGA治療を行う際は、根気強く続けることが大切です。

AGA治療で後悔しないためのクリニックの選び方

ここでは、AGA治療の特徴に合わせたクリニックの選び方をご紹介します。選ぶときの主な基準は以下のとおりです。

• 通いやすさで選ぶ
• 専門の医師が在籍しているかで選ぶ
• AGAの治療実績で選ぶ
• 治療費で選ぶ
• 治療内容で選ぶ

以下で、それぞれについて詳しく説明します。

通いやすさで選ぶ

AGA治療は長期的な継続が必要なため、通いやすさはとても重要な基準です。遠い場所にあるクリニックは、交通費などが余計にかかってしまうので、ご自宅からの距離や交通アクセスの良さを考えて選びましょう。

また、オンライン診療が可能なクリニックなら、ご自宅で診療を受けられるメリットがあります。ただし、薬の送料がかかる場合があるため、通う場合の交通費などと比較しておきましょう。

専門の医師が在籍しているかで選ぶ

AGAの症状は個人差があるので、ご自身の症状にあった治療が大切です。専門の医師が在籍しているクリニックを選ぶと、ご自身の状況に合った治療方法を相談しながら選択できます。

AGAの治療実績で選ぶ

クリニックを選ぶときは治療実績も確認しておきましょう。初めてAGA治療をするときは少なからず不安を抱くものですが、AGA治療の実績が多いクリニックなら、より安心して治療を進められます。

治療費で選ぶ

AGA治療は長期に及ぶので、治療費はできるだけ抑えたいところです。クリニックや治療内容により費用は異なるので、事前にどれくらいかかるか確認しておくことをおすすめします。

治療内容で選ぶ

選択できる治療内容はクリニックにより違いがあります。受診したいクリニックでどのような治療が受けられるのかも確認しましょう。特に、育毛メソセラピーや自毛植毛に関しては、取り扱っているクリニックが限られます。

AGA治療は早めの相談と根気強い治療が大切

AGA治療には、内服薬（飲み薬）による治療や外用薬（塗り薬）による治療などさまざまな治療方法があります。AGAは進行性のため、「薄毛が気になったら早めに相談する」「ご自身の症状に合った治療を選択する」「根気強く継続して治療する」ことが大切です。

AGAオンクリでは、AGAのカウンセリングから診療、薬の処方まですべてオンラインで行えます。通院の必要はなく自宅で診療が完結するので、治療継続の負担が少なくなります。オンラインで診察を行うため、AGAが気になったときにすぐに相談できる点もメリットです。

そのほか、AGAオンクリは、薬の組み合わせにより6つのパッケージプランから治療を選択できます。わかりやすい料金体系のため、安心して受診できます。また、お薬代以外はすべて無料、初月のプラン料金も無料です。