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フィナステリドの効果や副作用とは?ほかのAGA治療薬との違いについて徹底解説!

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AGAの治療を検討している方は、情報収集していくうちにAGA治療薬の1つであるフィナステリドの存在を知るでしょう。この記事はフィナステリドについて「どのような効果・副作用があるのか知りたい」と思っている方にぴったりの内容になっています。

本記事ではフィナステリドの効果や副作用について、またほかのAGA治療薬との違い、注意すべき点について徹底解説したうえで費用相場もご紹介するのでぜひ参考にしてほしいと思います。

フィナステリドとは

フィナステリド(プロペシア)とは、AGA治療薬の一種です。米国メルク社によって開発され、現在では世界数十ヶ国以上で承認されています。元々は前立腺肥大症の治療薬として開発されましたが、発毛の副作用が見られAGA治療薬として使用されるようになりました。AGAの進行を抑え、髪の毛のヘアサイクルを正常な状態に戻すための治療薬になります。

フィナステリドの効果

AGAは、男性ホルモンの一種であるテストステロンが、還元酵素5αリダクターゼによってジヒドロテストステロン(DHT)に変化することで発症する進行性の病気です。DHTが通常2〜6年ほどあるヘアサイクルの成長期を短縮してしまうことにより、抜け毛が起こります。フィナステリドには、5αリダクターゼの働きを阻害する効果があり、テストステロンがDHTに変化しにくくなって、ヘアサイクルが正常な状態に戻るように働きかけます。そのため、抜け毛を抑制する効果が期待できます。

フィナステリドは日本皮膚科学会が定めた脱毛症診療ガイドラインにおいて、「推奨度A」に位置付けられており、推奨度が非常に高い治療薬です。

フィナステリド副作用

ここからフィナステリドの主な副作用を4つ紹介いたします。いずれも発生頻度は低いので、心配しすぎる必要はないですが、万が一に備えて知っておくほうが良いでしょう。

性機能障害

フィナステリドが男性ホルモンに作用することに起因して、性機能障害(性欲減退、勃起機能障害など)がまれに発症する場合があります。しかし、性欲減退が起こる確率は約1%、勃起機能不全が起こる確率は1%未満と低く、過度に不安になる必要はないと言えるでしょう。

肝機能障害

一般的に薬は肝臓で代謝されるため、まれにγGTPなどの値が高くなるケースがある事も事実です。γGTPとは、肝機能の指標とされるたんぱく質分解酵素の一つで、高くなると肝臓にある程度の負担がかかります。全身の倦怠感や食欲の低下などの症状がある場合は、服用を中止してください。また、肝臓に持病などがある方は、事前に医師へ相談することが必要です。

抑うつ

フィナステリドはDHTの生成を抑制するため、男性ホルモンのバランスを乱すことがあります。それに伴い抑うつの症状が出る可能性があります。抑うつの症状は自分自身では分かりにくく、気が付くと陥っているケースが多いです。リスクは決して高くありませんが万が一のために「1日中気分が落ち込む」「何をしても楽しい気持ちにになれない」などと感じる場合には、速やかに医師に相談することが重要です。

かゆみや蕁麻疹

体質により個人差があり、発症率は高くありませんがまれにアレルギー反応が起こることがあります。アレルギー反応の症状としては皮膚のかゆみや蕁麻疹などです。通常アレルギー反応は服用後30分以内に現れることが多く、反応が出た場合は服用を中止して早めに医師へ相談しましょう。

ほかのAGA治療薬との違い

AGA治療薬にはフィナステリド以外にも主要なもので、ミノキシジルやデュタステリドがあります。それぞれについて、フィナステリドとの違いを詳しく説明していきます。

フィナステリドとミノキシジルの違い

ミノキシジルは頭皮の血管を拡張させ、血行を促進し、栄養を送り込みやすくします。毛包の中の毛母細胞を活性化したりするお薬です。そのため、育毛や発毛を促す効果があります。もともとは高血圧の治療薬として開発・使用されてきましたが、発毛の効果が見られると副作用の報告が相次いだことがきっかけでAGA治療薬として活用されるようになりました。AGA治療においては、フィナステリドとミノキシジルを併用する場合が多いです。

フィナステリドとデュタステリドの違い

デュタステリドは、フィナステリドと同様に抜け毛を抑制するお薬です。ただし、フィナステリドが「Ⅱ型」の5αリダクターゼの働きのみ阻害するのに対し、デュタステリドは「Ⅰ型」と「Ⅱ型」の両方の働きを阻害することができます。フィナステリドで効果を実感できない場合にはより効果が期待されるデュタステリドに切り替えて治療を継続することがあり、今後のAGA治療において第一選択薬になるのではないかと言われています。

なお、副作用が増強するリスクがあるため、フィナステリドとデュタステリドは原則として併用できない

フィナステリドに関して注意すべき点

フィナステリドに関して注意すべき点を3つご紹介いたします。

効果が出るまでに時間がかかる

フィナステリドの効果が現れるまでには通常3ヶ月〜6ヶ月程度の時間を要します。一般的には、服用をはじめてから3ヶ月経過後に抜け毛の減少などの効果が現れはじめ、半年ほどで周囲の人も認識できるくらいの効果が期待できます。効果が出ないからといって、自らの判断で服薬を停止しないことが大切です。

個人輸入にはリスクがある

日本国内で販売されている医薬品は必ず「医薬品医療機器等法」に基づいて有効性・安全性が確認されているもののみになります。海外から個人輸入した薬品には、安全性が不明確なものもあり、販売サイトによっては偽装品が出回っている場合もあるので注意が必要です。健康被害を防ぐためにも個人輸入の治療薬を自己判断で服薬するのは避けましょう。必ずクリニックで処方してもらう事を強くおすすめします。

AGA以外の脱毛症への適応は無い

フィナステリドはAGA(男性型脱毛症)の治療薬であり、ほかの脱毛症への適応はありません。自己免疫疾患を要因とした「円形型脱毛症」や、皮脂が過剰分泌されることによる「脂漏性皮膚炎」などの場合フィナステリドの服用による改善は見込めません。自分の薄毛の原因が不明な方はただ、フィナステリドを飲むだけではまったく改善の見込めない治療を行うことになってしまいます。担当医の診察のもと、異なる治療方法を選択しなければなりません。

フィナステリドの費用相場

フィナステリドは、プロペシアという名称で製造・販売されています。またAGA治療薬は保険適用外の自由診療としての治療になり、費用はクリニックによって異なります。おおよその目安としては、先発医薬品のプロペシアは5,000円~9,000円程度、後発医薬品(ジェネリック)は4,000円~6,000円程度になるでしょう。

まとめ

フィナステリドには、5αリダクターゼの働きを阻害し、抜け毛を抑制する効果があります。まれに、「性機能障害」「肝機能障害」「抑うつ」「かゆみや蕁麻疹」といった副作用が出る場合がありますが、確率的には低いものになります。また、個人輸入には大きなリスクが伴うことも忘れてはいけません。AGA以外の脱毛症との判断をしてもらうためにも、クリニックで診察を受けることが大切です。

AGAオンクリでは、医師がフィナステリドを処方しています。24時間365日、相談することが可能であり、適切なアドバイスを受けられて忙しい方も安心です。副作用などに関して不安なことがある場合は、医師に相談してみてください。

以下のリンクから、当クリニックの相談の予約ができます。相談は無料ですので、AGA治療に興味のある方は以下のリンクよりお問い合わせください。