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頭皮の乾燥と薄毛の関係性について解説!見分け方や原因、対処法も具体的に紹介

この記事は約 9 分で読めます

「頭がかゆい」「フケが出てきた」など、頭皮の乾燥はいくつかの頭皮トラブルを引き起こします。薄毛や抜け毛が気になる方の場合、頭皮の乾燥が薄毛に影響するのではと心配になる方もいるのではないでしょうか。
乾燥による頭皮環境の悪化を放置すると、結果として薄毛や抜け毛につながる場合があります。

本記事では、頭皮の乾燥と薄毛の関係性、乾燥の見分け方、頭皮が乾燥する原因や対処法を紹介します。頭皮の乾燥と薄毛について知りたい方はぜひご一読ください。

頭皮の乾燥と薄毛の関係性

頭皮の乾燥は、皮脂が少なくなっている状態のため、放っておくと薄毛の原因となる場合があります。
皮脂は、頭皮を守る働きも担っています。頭皮に適度な皮脂があることで、雑菌などから頭皮を守ったり、水分の蒸発を防いだりする役割があります。

そのため、頭皮が乾燥していて皮脂の分泌が少ない状態では、頭皮や髪の毛がダメージを受けやすくなり、薄毛や抜け毛へとつながる場合があります。
また、血行不良により頭皮が乾燥する場合があります。頭皮の血行不良に陥ると、髪の毛の成長に必要な栄養素を充分に届けることができなくなります。その結果、薄毛や抜け毛の原因となる場合があります。

頭皮が乾燥している状態の見分け方

頭皮が乾燥しているかどうかは、いくつかの症状が参考になります。頭皮が乾燥している状態で起こりやすい主な症状は下記のとおりです。

  1. 白くさらさらしたフケ(乾燥フケ)が多くみられる
  2. 頭皮がかゆかったり、赤くなったりしている
  3. 頭皮にかさぶたがある
  4. 頭皮につっぱりや硬さを感じる

頭皮が乾燥すると頭皮の保湿力やバリア機能が低下してしまい、上記のような症状が表れる場合があります。また、通常健康な頭皮は、充分な水分が含まれている為、程よい弾力があります。しかし、頭皮の水分が失われ弾力性が少なくなることから、つっぱりや硬さを感じるケースもあります。

頭皮が乾燥する原因

頭皮が乾燥する原因には季節的・環境的な要因のほか、ヘアケアの方法などいくつかの要因があります。具体的には下記のようなものです。

  • 空気の乾燥
  • 誤ったシャンプー方法
  • 誤ったドライヤー方法
  • 不規則な生活習慣
  • 血行不良
  • ストレス

それぞれの原因を以下で詳しくご紹介します。

空気の乾燥

頭皮が乾燥する原因のひとつは、空気の乾燥です。例えば、エアコンを常時使用している部屋は空気が乾燥しやすく、結果として頭皮も乾燥しやすくなります。特に冬場は湿度が低くなり、空気も乾燥しがちなため注意が必要です。

誤ったシャンプー方法

頭皮の乾燥は、シャンプー方法にも影響を受けます。具体的には、シャンプーをするときに爪を立ててゴシゴシと洗ったり、1日に何回もシャンプーをしたりしてしまうと、頭皮の皮脂を必要以上に落としてしまい、頭皮が乾燥してしまいます。

また、洗浄力が強いシャンプーにも注意が必要です。洗浄力が強いシャンプーは頭皮を守るために必要な皮脂まで落としてしまうケースがあり、頭皮の保湿力が失われ、乾燥につながります。

また、40度以上の熱いお湯で洗うことも過剰に皮脂が流されてしまいます。

頭皮の乾燥とシャンプー普及の関係

私たち日本人の髪の毛の乾燥や頭皮トラブルは、昔から現在にかけて洗髪が習慣化していったこととも関係しているといわれています。

例えば、冬になると多くの方が顔や体が乾燥しないように保湿をしていると思いますが、頭皮の乾燥ケアまで意識している方は少ないでしょう。
しかし、頭皮も顔や体と同じように乾燥ケアが必要です。シャンプーは、髪の毛を洗浄し清潔に保つ役割もありますが、上述のとおり、自然と保湿状態になっている頭皮の皮脂まで落としてしまいます。そして、人の身体の構造的に、失われた油分を補うために油分を出すようになり、余計に油分が過剰分泌されてしまう側面もあります。

元を辿ると、日本人が髪を洗うのは大正時代までは月に一度程度でした。1950年(昭和30年)頃から瞬間湯沸かし器が登場し、そこからシャンプーなども普及し出し、洗髪する回数が増えていったのです。シャンプーでの洗髪が習慣化していったのも、今から60年ほどの、わずか最近のことです。
つまり、洗いすぎて頭皮の保湿成分をとりすぎているという現実があるのを忘れてはいけません。

誤ったドライヤー方法

洗髪後のドライヤーは髪の毛のケアに欠かせないものですが、下記のような誤ったドライヤーは頭皮の乾燥につながります。

  • ドライヤーの長時間使用
  • ドライヤーとの距離が近い
  • ドライヤーを同じ部分に当て続ける

上記のようなドライヤーは、頭皮の水分を過剰に蒸発させてしまい、結果的に頭皮や髪の毛に負担をかけてしまい、頭皮が乾燥する原因になります。

不規則な生活習慣

運動不足や栄養不足、睡眠不足など、日々の生活習慣の乱れによって頭皮が乾燥する場合もあります。それぞれの生活習慣の乱れで考えられる影響は下記のとおりです。

  1. 運動不足:血行が悪くなり、頭皮の乾燥をもたらす
  2. 栄養不足:頭皮環境の維持に必要なビタミンなどの栄養が足りなくなる
  3. 睡眠不足:ホルモンバランスが崩れ、頭皮のターンオーバーが乱れるため、頭皮環境が悪化する

頭皮の乾燥が気になったときは、普段の生活習慣を振り返り、運動不足や栄養不足などに陥っていないか見直すと良いでしょう。

血行不良

頭皮の乾燥は、頭皮に充分な血液が行き届いていないひとつの証です。上述したように、血行不良が起こると、頭皮や髪の毛の成長に必要な栄養素や酸素を届けられなくなり、頭皮環境の悪化や抜け毛につながります。そのため、適切なケアを行って血行不良を改善することが大切です。

ストレス

過度なストレスを受けると、身体はストレスに対応しようとさまざまな反応を示します。うまく対応できなかった場合、自律神経のバランスが崩れて血行不良を招いたり、代謝のバランスが崩れたりして、頭皮の乾燥につながる場合もあります。

また、ストレスは、頭皮や髪の毛だけでなく、身体全体に悪い影響を与えかねません。したがって、早めの対策が重要です。

頭皮の乾燥を防ぐための対処法

頭皮の乾燥を防ぐための対処法

頭皮の乾燥が気になったときは、乾燥を防ぐために日々のケアを心がけましょう。頭皮の乾燥を防ぐ方法には下記のようなものがあります。

  • 加湿器を使用する
  • 正しいシャンプーやドライヤー方法を心がける
  • 生活習慣を整える
  • 頭皮マッサージを行う
  • 水分を摂取する

すぐにできる対処法も多いので、ぜひ実践してみてください。

加湿器を使用する

冬場の湿度が低い時期、エアコンを常時利用している場合などは、加湿器を使用すると良いでしょう。室内の湿度を適切な範囲で調節でき、頭皮への影響を軽減できます。湿度の目安は55%~65%を目安とすると良いでしょう。

なお、湿度は高くなりすぎても頭皮や髪の毛が蒸れてしまい、頭皮環境の悪化につながる可能性があります。湿度計などを利用して、湿度を適切な状態に調整してください。

正しいシャンプーやドライヤー方法を心がける

頭皮の乾燥を防ぐには、適切なシャンプーやドライヤー方法が大切です。シャンプーをするときはゴシゴシ洗うのではなく、指の腹で優しく洗ったり、洗浄力が弱い低刺激性のシャンプーを使用したりしましょう。

洗い流す際も、40度以上の熱いお湯は必要な皮脂まで流してしまい、頭皮が乾燥してしまうため、36度〜38度程度のぬるま湯で洗いましょう。

また、ドライヤーは頭から少し距離をとり、長時間当て続けないように注意しましょう。ドライヤーの送風口を振りながら乾かせば、同じ場所にドライヤーが当たり続けることが防げます。また、ドライヤーをかける前にタオルで髪の毛の水分を拭き取っておくと、ドライヤーの使用時間を短くできます。

生活習慣を整える

運動や食生活の改善、睡眠時間の確保は、頭皮環境を守ることに役立ちます。

例えば、日々の生活にウォーキングやランニングなどの適度な運動を取り入れると、血行促進やストレス解消につながります。
また、デスクワーク等、長時間同じ姿勢が続く方は、1時間に1度、もしくは休憩時間に、肩を後ろに回し、肩甲骨周りをほぐしてあげることで血流の流れもよくなります。
また、ビタミンの摂取は頭皮環境に良い影響を与え、タンパク質やミネラルの摂取は髪の毛の成長につながるといわれています。そのため、これらの栄養素を含んだバランスの良い食生活が大切です。
そのほか、適切な睡眠は頭皮のターンオーバーの促進効果が見込め、頭皮の保湿力に役立ちます。眠る前はできるだけスマホやパソコンなどは使用せず、リラックスしてベッドに入りましょう。

頭皮マッサージを行う

頭皮の血行不良改善には、頭皮マッサージをする方法があります。
凝り固まった頭皮を揉みほぐすことで、血流が促され、髪の毛に必要な栄養素が行き渡り、より良い頭皮状態に導きます。

入浴後などに、手のひらや指の腹の部分で頭全体を軽くもみほぐしましょう。
特に頭の頭頂部のツボをほぐすことで、自律神経の乱れを整え、ストレスや睡眠不足の解消に繋がります。
頭皮マッサージは、ご自身が気持ちよく感じるぐらいの強さで行うのがコツです。あまり強く力を入れすぎてしまうと、逆に頭皮や髪の毛にダメージを与える恐れがあるので注意してください。
ただ、やり過ぎもよくないので、1日に1〜2回、5分程度が良いでしょう。

水分を摂取する

頭皮を含め、身体の水分量を保つためには適切な水分補給が大切です。体型や年齢などで違いはありますが、1日に必要な水分は約2.5Lといわれ、そのうち約1.2Lを飲み水で補給するのが理想的といわれています。

そのため、生活の中でこまめな水分補給を心がけましょう。特に、気温の高い夏や入浴中、睡眠中は汗で水分が失われやすいので、多めの水分補給が必要です。

まとめ

頭皮の乾燥は頭皮環境が悪化する原因となり、放置していると薄毛や抜け毛の原因となる場合があります。フケが多くなったり、頭皮にかゆみや赤みが生じたりしたときは、頭皮が乾燥していないかチェックしましょう。

頭皮が乾燥するのは、季節的な原因のほか、シャンプーやドライヤーの仕方、日々の生活習慣などが原因の可能性があります。頭皮の乾燥が気になったら、日々の生活を振り返り、原因となる行動をしていないか見直してください。
頭皮の乾燥には、加湿器を使う、正しいシャンプーやドライヤーの方法を行うなどの対処法があります。適切なケアを行って、健やかな頭皮環境を保ちましょう。

<専門家プロフィール>
小櫃香菜
ヘッドマイスター・スペシャリスト、美容師免許保持。 
ヘアメイク講師や美容院の専属ヘッドスパニストを経て、日本一予約が取れないと言われる某ドライヘッドスパ専門店の資格を取得。
令和元年、独立。埼玉県吉川市、東京都白金台にてプライベートサロン「五感リラクゼーション ねむりん」を運営。現在は、港区を中心に、ご自宅やオフィス等への訪問・出張のドライヘッドスパ施術を主に行なっている。
自身の不眠症、引きこもりの経験から「不眠、首や肩のコリ、心の不安やストレス」のお悩みに特化。

ヘッドマイスター・スペシャリスト、美容師免許保持。 

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