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男女ともに枕に付着したり、シャワーの際に排水溝に溜まったりした抜け毛を見て、「髪の毛が細くなったのではないだろうか」「抜け毛の本数が多くなったかもしれない」と不安を感じていている方がいらっしゃると思います。
本記事では、薄毛について気になっている男女に向けて、原因やセルフチェックの方法、対策・予防法について詳しく解説していきます。また、対策を講じる際に注意すべき点もご紹介するので、ぜひ参考にしていただきたいです。
目次
薄毛になる原因
以下は、薄毛になる主な原因です。
- ストレス
- 栄養バランスの悪い食事
- 間違った方法でシャンプーをしている
- AGAまたはFAGAなどの脱毛症
それぞれについて詳しく説明していきます。
ストレス
ストレスを感じると自律神経のバランスが崩れてホルモンの分泌量が乱れ、抜け毛の原因となります。また、ストレスによって血行不良になり頭皮環境が悪化することも髪の毛の成長を妨げ、薄毛になりやすくなる原因になると言われます。
栄養バランスの悪い食事
髪の毛には、タンパク質や亜鉛、ビタミンなどの栄養素が必要であり、これらの栄養素から髪の毛は作られています。栄養バランスの悪い食事を続けていると、髪の毛を作る栄養が不足し、薄毛を引き起こす可能性があります。
間違った方法でシャンプーをしている
間違ったヘアケアも、薄毛になる原因のひとつです。シャンプーの回数が多すぎるのは、頭皮にとって悪影響を及ぼします。1日に2回以上シャンプーを行うと、頭皮を守るために必要な皮脂まで流れてしまいます。その結果、「皮脂の過剰分泌」や「頭皮の乾燥」を引き起こし、薄毛につながる場合があります。洗浄力が強すぎるシャンプーも、頭皮にダメージを与えるため使わないほうが良いでしょう。また、シャンプーをした後に自然乾燥させると、雑菌が繁殖しやすくなり頭皮環境が悪化するので注意が必要です。
AGAやFAGAなどの脱毛症
AGA(男性型脱毛症)やFAGA(女性男性型脱毛症)などの脱毛症が原因で、薄毛になるケースもあります。AGAもFAGAも、「男性ホルモンが5αリダクターゼと結合してDHT(ジヒドロテストステロン)へと変換され、DHTが毛乳頭細胞に脱毛指令を出して抜け毛が増える」というメカニズムは共通しています。
男性の場合、早ければ20代で薄毛に悩む方もいます。主に「前頭部」や「頭頂部」といった、頭部の一部分が薄くなることが多いです。
女性の場合、加齢などの影響で女性ホルモン量が減少し、男性ホルモンの影響を受けやすくなる40代以降の発症が多く、「頭部全体」が薄くなっていく傾向が見受けられます。
これら以外の脱毛症が原因の可能性もあるので、自己判断するのではなく医師による診断を受けたほうが良いでしょう。
薄毛かどうかをセルフチェックする方法
以下は、薄毛かどうかをセルフチェックする方法には以下のようなものがあります。
- シャンプーの後や起床時に、抜け毛の本数を数える
- 抜け毛の太さや長さを確認する
- 鏡などで、頭部の各部位を観察する
各方法について詳しく説明していきます。
シャンプーの後や起床時に抜け毛の本数を確認する
髪の毛は、「新しく生え、成長し、抜ける」というヘアサイクルを繰り返しています。1日100本程度であれば通常のヘアサイクルの過程で抜け落ちた毛であるため気にする必要はありません。シャンプー後に排水溝に引っかかった抜け毛の本数や、起床時に枕に付着している抜け毛の本数を確認して季節を問わず1日あたり100本以上の抜け毛が生じているのであれば、ヘアサイクルが乱れ薄毛が進行していると考えるべきでしょう。
抜け毛の太さや長さを確認する
薄毛になると、抜け毛の本数が増えることに加えて髪にハリやコシがなくなりボリュームが減ります。理由としては毛母細胞の働きが弱まり、細く柔らかい髪の毛になるためです。通常のヘアサイクルでは、2〜6年程度髪の毛が成長し続けます。しかし、ヘアサイクルが乱れて成長する期間が「数ヶ月〜1年程度」に短縮されると、短い状態のまま抜け落ちることになります。抜け毛を観察し、「細い」「短い」と感じるのであれば、薄毛が進行している可能性があるので注意が必要です。
鏡などで頭部の各部位を観察する
前頭部であれば、鏡で簡単に確認できるでしょう。しかし、前頭部に問題なくても頭頂部など、ほかの部位の毛が薄くなっている可能性もあります。上述したように、AGAの場合、前頭部以外に、頭頂部(つむじ周辺)の毛が薄くなることも少なくありません。頭頂部は、自分自身では見えにくい部位なので、鏡やスマートフォンを利用してチェックしてみましょう。
薄毛の対策・予防法
以下は、薄毛の対策・予防法です。
- ストレスを溜めない
- 栄養バランスの良い食事をとる
- シャンプーを丁寧に行う
- 医療機関を受診し、治療薬を処方してもらう
それぞれについて詳しく説明していきます。
ストレスを溜めない
日々ストレスを感じている方は、上手に発散する方法を見つけましょう。適度な運動を週に2〜3日、具体的には1日30分程度のウォーキングでも良いので取り組んでみましょう。没頭できる趣味を持つことも、ストレス発散に有用であると言われます。
栄養バランスの良い食事をとる
毎日の食事を見直すことも重要です。栄養が不足している状態では、髪の毛が健康に育ちません。髪の毛に必要な栄養素は主に「タンパク質」「ミネラル(亜鉛)」「ビタミン」などです。また、脂質が多い食事を続けていると皮脂の分泌量が増え、頭皮環境の悪化につながるので注意が必要です。反対に過度な食事制限や無理なダイエットは、髪の毛に必要な栄養素が足りなくなる場合があるため避けるべきでしょう。
シャンプーを丁寧に行う
力を入れてゴシゴシと強くこすると、頭皮表面の角質が剥がれてバリア機能が低下してしまいます。また、爪を立てて洗うと頭皮が傷ついて炎症が起こる可能性があります。対策として、刺激の少ないシャンプーを使用し、指の腹で丁寧に髪の毛や頭皮を洗うように心がけましょう。さらに、充分にすすぎを行いシャンプーが髪の毛や頭皮に残らないようにすることや、雑菌が繁殖しやすい濡れた状態で放置をせずにしっかりと乾かすことも重要です。
医療機関を受診し治療薬を処方してもらう
AGAやFAGAは進行性の脱毛症です。放置していると、次第に髪の毛の本数が減少し、薄毛が目立つようになります。自然に治癒することはないので、気になるのであれば医療機関を受診し、治療薬(ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドなど)を処方してもらいましょう。
- ミノキシジル:発毛を促進する薬
- フィナステリド、デュタステリド:抜け毛を抑える薬
※女性の場合は、フィナステリド、デュタステリドの使用が禁忌なので、ミノキシジルの治療となる
薄毛対策を行う際に注意するべき点
薄毛対策を行う際には、以下の点に注意が必要です。
- 根気強く続けなければならない
- 個人輸入した治療薬の使用は避ける
- セルフケアで改善しない場合や悪化する場合は、医師に相談する
それぞれについて詳しく説明していきます。
根気強く続けなければならない
生活習慣が原因で薄毛になっているのであれば、食事の内容を見直したり、ストレスを溜めないように心がけたりしたうえで、適切なセルフケア(シャンプーなど)を行えば、抜け毛の抑制が可能なケースもあります。ただし、すぐに効果が出るわけではなく、ある程度の時間を要することを認識しておきましょう。医療機関でAGAやFAGAの治療薬を処方してもらった場合でも、すぐに改善するわけではないため根気強く治療を続けていく必要があります。
個人輸入した治療薬の使用は避ける
「医療機関を受診せずに、海外から治療薬を個人輸入して使おう」と考える方がいるかもしれませんが、偽造品が流通している可能性や品質面でのリスクが指摘されているので注意が必要です。日本国内の医療機関を受診し、医師から処方された治療薬を使うほうが安心・安全です。また、処方された治療薬にはサポートや補償がある場合が多いですが、個人輸入した治療薬は対象外となります。
セルフケアで改善しない場合や悪化する場合は、医師に相談する
AGAやFAGAは進行性の脱毛症であり、自然治癒することはありません。セルフケアをしても改善しない場合や薄毛が気になる場合は、医師に相談してみましょう。近年、オンラインで診察を受けることが可能な「オンラインクリニック」が増加しています。クリニックによっては、24時間365日対応しているので、多忙な方でも診察を受けやすいのが利点です。
薄毛の原因を正確に把握したうえで、適切な対策を講じよう
本記事では、薄毛について気になっている男女に向けてその原因やセルフチェックの方法、対策・予防法について詳しく解説いたしました。また、対策を講じる際に注意すべき点も併せてご紹介いたしましたのでぜひ参考にしていただきたいです。
薄毛の主な原因としては、「ストレス」「栄養バランスの悪い食事」「間違った方法でシャンプーをしている」「AGAやFAGAなどの脱毛症」の4つが挙げられます。「シャンプーの後や起床時に、抜け毛の本数を数える」「抜け毛の太さや長さを確認する」「鏡などで、頭部の各部位を観察する」といった方法でセルフチェックを行ったうえで、本記事でご紹介した薄毛対策・予防法を試すと良いでしょう。セルフケアで改善しない場合や悪化する場合は、医療機関を受診することも検討すべきです。
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