1. TOP
  2. コラム
  3. AGA治療における初期脱毛とは?メカニズムや薬との関係について詳しく解説

オンクリコラム

column

治療

AGA治療における初期脱毛とは?メカニズムや薬との関係について詳しく解説

この記事は約 6 分で読めます

この記事では、AGA治療において初期脱毛が起こるメカニズムや、治療薬(ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリド)との関係について詳しく解説します。初期脱毛が止まらない場合の原因もご紹介するので、これからAGA治療を受ける予定の方や、すでに治療を受けていて初期脱毛で悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

AGA治療を受けている際に初期脱毛が起こる場合がある

初期脱毛とは、AGA治療の初期段階で発生する「一時的に抜け毛の量が増える症状」を指します。一過性のものであり、抜け毛の量が増え続けていくわけではありません。

発生期間は、個人差があるものの、「治療開始から2週間~1ヶ月後くらいの時期にはじまって、治療開始から1ヶ月半~3ヶ月後くらいの時期に終わる」のが一般的です。

なお、初期脱毛は必ず起こるものではありません。中には、初期脱毛が起こらない方もいます。初期脱毛が起こったとしても、抜け毛の量には個人差があることを覚えておきましょう。

初期脱毛が起こるメカニズム

初期脱毛が起こるメカニズムは、ヘアサイクル(髪の毛が生えて成長し、抜け落ちること)と関連しています。

ヒトの髪の毛は、以下に示すように、「成長期」「退行期」「休止期」という段階を経て、絶えず新しい毛に生え変わっています。

  1. 成長期:皮膚の下で毛母細胞が盛んに分裂し、髪の毛が成長していく段階(数年程度)
  2. 退行期:細胞分裂のスピードが遅くなっていく段階(2週間程度)
  3. 休止期:毛の成長が完全にストップし、抜け落ちる段階(3ヶ月~4ヶ月程度)

髪の毛には寿命がありますが、新しい毛が次々に生えてくるため、ヘアサイクルが乱れていない状態であれば、頭髪全体としては毛の量が一定に保たれています。

しかし、AGAになると、通常であれば数年程度続く成長期が、数ヶ月~1年程度に短縮されるため、髪の毛が抜け薄毛になってしまいます。

AGAにおいて投薬治療を行うと、薬の作用により乱れたヘアサイクルが正常な状態に戻ります。そのため、新しい髪の毛に押し出されて、ヘアサイクルが乱れた毛が抜け落ちます。このときの抜け毛を、初期脱毛といいます。

初期脱毛とAGA治療薬の関係

AGA治療で使用される治療薬のタイプごとに示すと、以下のようになります。

  • 発毛を促進する薬:ミノキシジル
  • 抜け毛を抑制する薬:フィナステリド、デュタステリド

それぞれについて、初期脱毛との関連を詳しく説明します。

初期脱毛とミノキシジルの関係

ミノキシジルを服用すると、頭皮に送られる血液の量が増加して頭皮の環境が整うことに加え、発毛因子の産生が促されることにより、休止期の髪の毛が成長期に移行したり、成長期が長くなったりします。

このような仕組みによってヘアサイクルが正常な状態に戻ると、乱れたヘアサイクルで育った弱い毛が、新しく生えてきた太い髪の毛に押し出されて抜け落ち初期脱毛が生じます。

薬の作用で一時的に抜け毛の量が増加するため、不安を感じる方も少なくありません。しかし、AGAによって休止期の状態になっていた多くの毛包が、成長期へと移行するために起こる現象であり、健康な髪の毛に生まれ変わるために必要な過程です。

初期脱毛とフィナステリド・デュタステリドの関係

AGA治療では、発毛を促進するミノキシジルのほかに、抜け毛を抑制するフィナステリドやデュタステリドも使用されます。

フィナステリドやデュタステリドは、発毛を促進する薬ではありません。初期脱毛は、毛母細胞の活性化により起こることがあるので、フィナステリドやデュタステリドを服用しても、ミノキシジルのほうが、初期脱毛が起こりやすい場合があります。

また、AGA治療においては、フィナステリドやデュタステリドをミノキシジルと併用するケースがあります。その場合は、ミノキシジル単独で使用したのと同様に、初期脱毛が生じる可能性があります。

初期脱毛が止まらない場合は何が原因なのか?

初期脱毛の際に抜け落ちる毛には「短く細いものが多い」という特徴があり、長く太い毛が抜け落ちる場合は、通常の抜け毛の可能性が高いです。

ちなみに、AGAでない方であっても、1日あたり50本~100本程度の毛が抜けています。初期脱毛の場合、毎日、それ以上の本数(平均200本~300本程度、多い方では500本程度)が抜け落ち、どれも短く細いものばかりです。

上述したように、一般的に初期脱毛は「治療開始から1ヶ月半~3ヶ月後くらいの時期」に終わるものですが、いつまでも抜け毛が止まらないケースもあります。以下は、長期間、脱毛が続く場合に考えられる原因です。

  • 頭皮に炎症が起きている
  • 初期脱毛ではなくAGA以外の脱毛症になっている
  • 生活習慣が乱れている

それぞれについて詳しく説明します。

頭皮に炎症が起きている

肌が弱い方は、ミノキシジル外用薬などによって頭皮に炎症が起こり、かゆみやかぶれが生じる可能性があります。また、シャンプーが肌に合っていない、誤ったヘアケア、乾燥や喫煙などで頭皮の環境が悪化しているといった原因により、炎症が起こる場合もあります。

頭皮に炎症(かゆみ、かぶれ)が生じた場合は、速やかに医師の診察を受けることをおすすめします。

初期脱毛ではなくAGA以外の脱毛症になっている

「円形脱毛症」「脂漏性脱毛症」「牽引性脱毛症」といったAGA以外の脱毛症が原因で抜け毛が起こっている可能性もあります。脱毛症ごとに治療法は異なるので、AGA以外の脱毛症に対してAGA治療行っても抜け毛を改善することはできません。

いつまでも脱毛が続く場合は、AGA以外の脱毛症の可能性があるため、クリニックなどに相談しましょう。

生活習慣が乱れている

「生活習慣の乱れ」によって脱毛が起こっている可能性も考えられます。投薬治療を受ける際は、睡眠や食事にも気を使いましょう。

睡眠不足や栄養バランスが偏った食生活、過度なダイエットなどを続けている場合、疲労やストレス、栄養不足が原因となり、抜け毛が多くなる場合があり、十分な治療効果を得られません。脱毛が続く場合は、生活習慣を見直すこともご検討ください。

AGA治療における初期脱毛で悩んでいる場合は医師に相談しよう

AGA治療を受けている方の多くは、治療の初期段階で初期脱毛を経験します。抜け毛が増えると不安になる方もいると思いますが、一般的に治療開始から3ヶ月後くらいで終了する一過性の症状なので、過度に心配する必要はありません。

なお、初期脱毛は、ミノキシジルによって乱れたヘアサイクルが正常な状態に戻り、新しい毛が古い毛を押し出すことで起こります。ただし、脱毛がいつまでも続く場合は、AGA以外の脱毛症になっている可能性もあるので、医師に相談しましょう。

AGAオンクリでは、オンラインで24時間365日、医師から適切なアドバイスを受けられます。

また、初月無料ではじめることが可能であり、「予約」「カウンセリング」「診察」「薬の処方」に至るまでオンラインで完結します。

以下のリンクから、当クリニックの相談の予約ができます。相談は無料ですので、AGA治療に興味のある方は以下のリンクよりお問い合わせください。