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AGAの対策として、サプリメントを検討する方もいるかもしれません。サプリメントは手軽に取り入れることができる反面、AGAにサプリメントが効果的なのか、気になるところでしょう。
本記事では、サプリメントの効果やサプリメントを摂取する際の注意点を解説していきます。取り入れたい栄養素やサプリメント以外の薄毛対策も紹介しているので、自分はAGAかもしれない、と悩む方や治療を検討している方にはぜひ参考にしていただきたいです。
目次
サプリメントにAGAの改善や発毛効果はない
結論から言えばサプリメント自体にAGAの改善や発毛効果はないため、いくら飲んでもAGAが治ることはありません。しかし、発毛をサポートするための栄養素を食事にプラスすることで、必要な栄養素を摂取することは可能です。
そもそもAGAとは?
AGA(男性型脱毛症)の概要を説明します。AGAとは「Androgenetic Alopecia」を略した言葉で、日本語では男性型脱毛症と呼ばれます。「Androgenetic」は「男性ホルモン」、「alopecia」は「脱毛症」のことを指します。
抜け毛や薄毛で悩む男性のほとんどがAGAであると言われており、AGAは進行性の脱毛症であるため、症状を改善したい場合は早めの対策や治療が大切になります。
髪の毛にとってよい効果がある栄養素
サプリメントをいくら飲んでも発毛効果は期待できません。健康な髪を育てる栄養の多く含まれた食事でバランスを摂ったうえで、サプリメントを摂取することが大切です。続いて、髪の毛にとってよい効果がある栄養素を紹介していきます。ぜひ日々の食事で意識して取り入れていただきたいです。
亜鉛
亜鉛は、髪の毛の主成分である「ケラチン」を合成するのに必要な成分です。亜鉛が不足すると、髪の細胞分裂が正常に行われなくなります。
それは、抜け毛が起こることや髪の毛が細くなる原因になり得ます。また、AGAの主な原因である「5αリダクターゼ」という酵素が作られるのを抑制する働きがあります。
亜鉛が含まれる食品には以下のようなものがありますので、日々の食事に取り入れていただきたいです。日本人の食事摂取基準(2020年版)によると、亜鉛の1日の摂取の推奨量は18~74歳の男性で11mg、75歳以上の男性で10mg、18歳以上の女性で8mgとなっています。
- かき
- カシューナッツ
- 牛肉
- 鶏レバー
- うなぎ
ミネラル
ミネラルは体内では生成することができないため、食事で補えない場合はサプリメントを摂取すると良いでしょう。ミネラルは筋肉や骨格などの組織を構成する重要な成分であり、前述した亜鉛もミネラルの一種になります。髪の主成分であるケラチンを作り出すために欠かせない成分であるため、日々の食事で積極的に取り入れましょう。ミネラルが含まれる食品には以下のようなものがあります。
- レバー
- のり
- 牛乳
- ナッツ
- 納豆
ビタミン類
ビタミンには、主にビタミンA、ビタミンB、ビタミンC、ビタミンEなどの種類があります。食事によって身体の中に入ってきたタンパク質をアミノ酸に変化させるには、ビタミンが必要です。ビタミンA、ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンEは、特に毛髪が育つのをサポートする成分となります。また、ビタミンが含まれる食品には以下のようなものがあります。
- ●ビタミンA:豚のスモークレバー、鰻の蒲焼き、プロセスチーズ、人参、小松菜など
- ●ビタミンB群:豚肉、黒豆、干し椎茸、焼き海苔、ニンニク、ピスタチオ、あさりなど
- ●ビタミンC:アセロラ、キウイフルーツ、いちご、ゆず、赤ピーマン、じゃがいもなど
- ●ビタミンE:アーモンド、銀杏、オリーブ油、有塩バター、ロールパンなど
タンパク質
亜鉛と同じく、タンパク質は髪の毛の主成分である「ケラチン」を合成するのに必要な成分です。タンパク質には「植物性タンパク質」と「動物性タンパク質」の2種類があり、20種類のアミノ酸から構成されています。タンパク質が含まれる食品には以下のようなものがあります。
- 肉類
- 納豆
- 鰹節
- 卵
- 油揚げ
- 豆乳
- うどん
その中でも、納豆はタンパク質が摂れるだけでなくイソフラボンや亜鉛も含むため、日々の食事で積極的に取り入れていきたい食品です。
サプリメントを摂取する際の注意点
以下では、サプリメントを摂取する際の注意点を解説していきます。
自分が不足している成分をサプリメントで摂る
あくまでサプリメントは食事で不足している栄養素の補給や強化が目的です。食事で足りていない成分を摂ることが重要となるので、食事や生活を改善した上で、それでも足りない成分を補うように利用しましょう。
サプリメントは水やお湯で飲む
サプリメントは水かお湯で飲むことが基本です。サプリメントによっては、相性の悪い組み合わせがあり、飲み物との組み合わせで効果が薄まってしまう可能性も考えられます。お茶やコーヒーなどで飲むのではなく、水やお湯を選ぶようにしましょう。
目安量を守って飲む
1回に大量摂取しても効果が低いものの場合、効果が出ないことや、下痢・便秘などを引き起こすことがあります。早く効果を得たいからといって過剰摂取は避けましょう。
飲み合わせに注意する
持病で薬を飲んでいる人は、薬の飲み合わせに注意が必要です。サプリメントは食品だが、飲み合わせによっては、体に悪影響を及ぼす可能性もあります。薬を服用していて、サプリメントを取り入れたい場合は必ず医師に相談しましょう。
いくつかのサプリメントを併用する場合も、栄養素の組み合わせによっては効果が薄れてしまう場合もあるため、飲み合わせを確認してから飲むようにしてください。
サプリメント以外の薄毛対策
以下ではサプリメント以外の薄毛対策を紹介していきます。どれも気軽に取り入れられるものなので、ぜひ参考にしていただきたいです。
生活習慣を改善する
生活習慣の乱れが薄毛や抜け毛に繋がっている可能性があるため、生活習慣を整えることが大切です。髪の成長には、日頃の食事で取り入れた食材の栄養素が大きく関わっています。前述した栄養素を取り入れながら、バランスの良い食事を心がけていきましょう。
また、睡眠不足は頭皮の血行を妨げたり、栄養が行き届かなくなったりすることがあります。適度な運動や質の低い睡眠は、抜け毛を増やす可能性も否めません。食事、睡眠、運動など、生活習慣を見直していきましょう。
ストレスケアをする
日頃過度なストレスを感じていると、頭皮の血行が悪くなる原因になります。仕事や生活の中でストレスがあるなら、自分に合ったストレス解消法を見つけて発散することが、薄毛や抜け毛の予防につながります。
生活習慣の改善に合わせて、運動することがストレスケアになることもありますので、生活の中で意識してみてください。
飲酒・喫煙を控える
飲酒や喫煙は、髪へダメージを与える原因となり得ます。タバコに含まれる「ニコチン」には血管収縮作用があるため、血行が悪くなり頭皮に栄養が行き渡らなくなる可能性があります。また、過剰な飲酒ののちアルコール分解をする際に、肝臓ではアミノ酸がエネルギーとして消費されます。
その過程の中で髪の成長に大切なアミノ酸がアルコールの分解に使われてしまい、薄毛の原因につながる危険性もあります。過剰な飲酒・喫煙は控えましょう。
正しいヘアケアを実践する
毎日のシャンプーやドライヤーの使い方なども見直してみましょう。間違ったヘアケアを続けていると、頭皮や髪に負担がかかります。間違ったヘアケアとしては、髪をしっかり乾かさない、1日に何度もシャンプーをする、などが挙げられます。
頭皮の血流を良くするために、洗髪時に頭皮マッサージをすることは有効と言われますが、やりすぎは逆効果になることもあるので禁物です。
AGA専門のクリニックで治療する
AGAは進行性であるため、薄毛が気になっていて改善したい場合は早めにクリニックに相談するのがおすすめです。理由としては、育毛をうたっているシャンプーに替えたり育毛剤を使ったりと、自分で薄毛改善を試みても難しいケースが非常に多いためです。クリニックでは、内服薬や外用薬を使用して治療を進める場合が多く、クリニックごとに特徴や料金は異なるため、自分に合ったクリニックを探していただきたいです。
まとめ サプリメントで不足している栄養素を補い、髪を育てましょう
サプリメントにAGAの改善や発毛効果はありませんが、発毛をサポートする成分などを補うために摂取することは有効です。亜鉛やミネラル、ビタミン類などは髪のために積極的に取り入れたい栄養素となります。サプリメントを取り入れる際は、用量を守り、飲み合わせには細心の注意が必要です。
AGAを罹患していた場合は進行性のため、症状を改善したい場合は専門クリニックに相談することも検討してみてください。周りの目が気になる方や仕事が忙しくてなかなかクリニックに通えない方には、オンライン診察が向いています。
中でもAGAオンクリは、予約、カウンセリング、診療やお薬の処方まで全てがオンラインで完結させることが可能です。その他にも、髪や頭皮についての気軽な相談もできますので、気になった方はAGAオンクリへの予約を検討してみましょう。