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「鏡を見たら、髪の毛が細くなった気がする」とお悩みの方も一定数いらっしゃることかと思います。 本記事では、日本人の髪の毛の太さを年齢別・男女別に紹介したうえで、髪の毛が細い方・太い方の特徴や、細くなる原因、また細くなった髪の毛への対処法について詳しく解説していきます。
目次
日本人の髪の毛の太さについて
日本人の髪の毛の太さは、男女ともに10代後半から20歳頃に最も太くなります。 その後は、年齢を重ねるにつれて細くなっていく傾向が見られます。 その際、男女の差はそこまで顕著ではありません。
ただし、10代後半から20歳頃までの時期は、若干男性のほうが太くなり、それ以降は女性のほうが若干太い傾向があります。(40代以降は、男女の太さの違いが、30代以前に比べて拡大する) 年齢を重ねるにつれて髪の毛が細くなるのは、自然なことと言えるでしょう。
髪の毛が細い方・太い方の特徴
以下では、髪の毛が細い方と太い方の特徴について紹介していきます。
髪の毛が細い方の特徴
髪の毛が細い場合、以下の特徴があります。
- ●髪がやわらかい
- ●髪全体のボリュームが少なく見える(地肌が見えやすい)
- ●髪にハリやコシがない
理由としては、髪の毛の大部分を構成するコルテックス(毛髪の中間部にある繊維状のタンパク質)の量が少ないため、このような特徴が現れると言われています。
髪の毛が太い方の特徴
髪の毛が太い場合、以下の特徴があります。
- ●髪が硬い
- ●髪が広がりやすい
- ●髪のボリュームが多く見える
- ●髪にハリやコシがある
理由としては、コルテックスの量が多いため、このような特徴が見られます。
髪の毛が細くなる原因
以下では髪の毛が細くなる原因を紹介していきます。
加齢
先述した通り、髪の毛は年齢を重ねるにつれて細くなっていく傾向があります。 若い時期は問題の無かった方でも、高齢になると細い髪の毛に悩まされるケースもよく見られます。 髪への栄養は頭皮の毛細血管を通して供給されますが、加齢による毛細血管の老化で充分に栄養が届きにくくなることが理由であると言われています。
不規則な生活習慣
不規則な生活の中で、睡眠不足や栄養不足になると、髪の毛に悪影響が及ぶ場合があります。 「朝食を抜く」「過度なダイエット」など、しっかりと食事をとらない状態が続くと、髪の毛に供給される栄養が足りなくなる危険性も考えられます。 また、睡眠不足になると成長ホルモンが充分に分泌されなくなり、髪の毛が育たなくなります。
ストレスによる頭皮環境の悪化
ストレスを感じると、自律神経の乱れから血圧が低下し、毛細血管が収縮します。 その状態では、髪の毛に充分な栄養が届きにくくなります。 また、ホルモンバランスの乱れによる皮脂分泌量の増加によって、頭皮環境が悪化することも考えられます。 ヘアサイクルが乱れ、成長しきる前の細い状態で抜け落ちてしまう場合もあるので注意が必要です。
誤ったシャンプー方法
爪を立ててシャンプーをしたり、濡れた状態の髪の毛を放置したりすると、髪の毛や頭皮にダメージが与えられ、髪の毛が細くなる場合があります。 シャンプーの回数が多すぎることも悪影響を及ぼします。さらに、カラーリングやパーマ、整髪料の使用も髪の毛に負担がかかるため、髪の毛が細くなる原因になりかねません。
AGA(男性型脱毛症)
AGAとは男性ホルモンによって生じる進行性の脱毛症です。 年齢を問わず思春期以降の男性なら、誰でも発症する場合があります。 また、女性の場合もFAGA(女性男性型脱毛症)という脱毛症が存在します。AGAになると、髪の毛が細くなる以外にも、抜け毛が増えたり生え際や頭頂部が薄くなったりする場合があります。
細くなった髪の毛への対処法
以下では、細くなった髪の毛への対象法を紹介していきます。
髪の毛に良い食生活を心がける
栄養バランスの良い食事を日々心がけましょう。髪の毛を太くするために、意識して摂取したい栄養素はたんぱく質、各種ミネラル(亜鉛など)、各種ビタミンなどが挙げられます。高脂質・高カロリーな食事は頭皮の皮脂バランスに悪影響を及ぼすことがあるため、頻度をなるべく減らすように心がけてみましょう。
充分な睡眠時間を確保する
まとまった睡眠時間を確保することも大切です。 睡眠中に分泌される成長ホルモンが、髪の毛の成長に影響を与えます。 睡眠の質を高めるために、就寝前の入浴やストレッチも有効とされています。 寝る直前までパソコンやスマートフォンの画面を見ていると脳が覚醒してしまい、スムーズな入眠の妨げとなるので、できる限り避けましょう。
ストレスを解消する
読書や音楽鑑賞、スポーツなどでストレスを解消しましょう。ストレス解消方法は人によって異なるため、自分に合いそうなストレス解消法を見つけて試してみてください。
髪の毛の洗い方を見直す
以下は、髪の毛を洗う際に意識したいポイントについて解説していきます。 熱すぎるお湯を使うと、髪や頭皮への刺激になるので温度には注意しましょう。 シャンプー液を直接髪や頭皮につけるのではなく、手のひらで泡立ててから付けることも重要です。 また、洗い流す際にはすすぎ残しのないようにします。(シャンプー液が残ってしまうと、頭皮環境が悪化するため) 洗髪後には、頭皮マッサージも行い、少しづつ頭皮環境の改善ができるよう意識をしましょう。
医療機関を受診する
ここまで紹介してきた対処法を試みても改善されない場合は、医療機関を受診することも検討しましょう。「髪が細くなった」と感じるほかに、「生え際や頭頂部の薄毛が目立ちはじめた」「抜け毛が増えた」と感じる方は、AGAの可能性があるので早めに医師に相談してください。 AGAは進行性の脱毛症のため、適切な治療が必要となります。 医療機関では、頭皮や髪の毛についての相談やアドバイスも受けることができます。
生まれつき髪の毛が細い方は、太くならない場合もある
髪の毛の太さは、遺伝的要因が大きいです。 そのため、生まれつき細い髪を太くするのは難しいと言えるでしょう。 ただし、食生活やストレス・AGAなどの後天的な理由で細くなった髪を太くすることは可能です。
「髪の毛が細くなった」と悩んでいる方は、医療機関に相談しよう
髪の毛が太い方はコルテックスの量が多いため、髪の毛が硬くハリやコシがあります。 逆に、細い方はコルテックスの量が少ないため、髪が柔らかくボリュームが少なく見える場合があります。髪の毛が細くなる主な原因には、「加齢」「不規則な生活習慣」「ストレス」「間違ったシャンプーの方法」「AGA」 などが挙げられるでしょう。
上記の対処法を一通り試しても改善されない場合は、AGAの可能性も考えられるため、専門のクリニックを受診することも検討しましょう。
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